免疫系は以前想定されていたより
はるかに広い分野の疾患の根幹に関わることが判明しました。
今後免疫学研究の重要性が増していく中、
マウスでの知見を直接ヒトにトランスレートする限界も明らかになりつつあります。
本研究室では、ヒト由来サンプルを用いたヒト免疫細胞の解析、
世界最先端の機器・手技を用いた独創的な
基礎的・臨床的なヒト免疫研究を展開し、
様々な疾患の病態理解、バイオマーカーの同定、新規治療法開発を目指します。
増尾優輝 博士課程学生が筆頭著者の論文"Stem-like and effector peripheral helper T cells comprise distinct subsets in rheumatoid arthritis"がScience Immunologyに掲載されました。論文はこちら(Open access link)。プレスリリースはこちら。関節リウマチの病態に関与するTph細胞が、病変組織で維持・活性化されて炎症に関わる機構を明らかにしました。Tph細胞は2つの分画から構成され、幹細胞型は三次リンパ構造内で自己複製と分化をし、エフェクター型は三次リンパ構造外で炎症に関与する細胞と共存します。幹細胞様Tph細胞は新たな治療標的となる可能性があります。
錦織隆成 研究員が筆頭著者の論文"CD21lo B-cell subsets are recruited to the central nervous system in acute neuromyelitis optica"がBrainに掲載されました。論文はこちら(Open access link)。プレスリリースはこちら。自己免疫性の神経難病である視神経脊髄炎(NMO)の患者さんの髄液と血液を用いて免疫細胞の包括的な解析を行い、急性期の髄液では、抗体産生細胞やCD21低発現(CD21lo)B細胞群、B細胞を助けるCD4+T細胞群が増加することが明らかになりました。血液中のCD21lo B細胞群はNMOの再発頻度と関連しており、病態に関わる重要な細胞として、新たな治療標的となる可能性が示されました。
村上晃規 助教が筆頭著者の論文"Human CD4+ T cells regulate peripheral immune responses in rheumatoid arthritis via insulin-like growth factor like family member 2"がScience Immunologyに掲載されました。論文はこちら(Open access link)。プレスリリースはこちら。関節リウマチの患者さんから得た組織検体の解析を行うことで、霊長類特異的に存在する進化的に新しいサイトカインIGFL2がヘルパーT細胞特異的に産生され、関節リウマチの病態に関わることを明らかにしました。さらに血中IGFL2は関節リウマチに強く関連しており、新たなバイオマーカーや治療標的として期待されます。
上野英樹教授が取材協力をしたテレビ信州の番組"終わらないコロナ 後遺症と闘う18歳"が、第66回科学技術映像祭の文部科学大臣賞を受賞しました。
第10回日本骨免疫学会が開催されました。吉富啓之准教授、村上晃規助教、赤嶺綸子さんが口頭発表を行い、3名とも優秀演題賞を受賞しました。
第25回Federation of Clinical Immunology Societies(FOCiS)が開催されました。増尾優輝さんが口頭発表を行い、British Society for Immunology (BSI) Poster Prize Awardを受賞しました。
第34回 Kyoto T cell Conferenceが開催されました。馬舒荷さん、森田元さんが口頭発表を行いました。
cSIMVa・KIC・LJI・UCSD Strategic International Joint Symposium 2025が開催されました。森田元さん、増尾優輝さんがポスター発表を行い、2名とも優秀ポスター賞を受賞しました。
第69回日本リウマチ学会総会・学術集会が開催されました。増尾優輝さんが口頭発表を行い、Excellent Abstract Awardを受賞しました。
第22回武田科学振興財団生命科学シンポジウムおよび第1回Kyoto Immunology SymposiumのMeeting ReportがNature Immunologyに掲載されました。論文はこちら(Open access link)。
第2回AMED SCARDA「ワクチン開発のための世界トップレベル研究開発拠点の形成事業」合同シンポジウムが開催されました。陸東韻さんが口頭発表を行い、Best Oral Presentation Award for Early Career Researcherを受賞しました。
第1回Kyoto Immunology Symposiumが開催されました。吉富啓之准教授、本田吉孝助教、増尾優輝さん、張云霓さん、陸東韻さんが口頭発表を行いました。馬舒荷さん、錦織隆成さん、森田元さんがポスター発表を行いました。張云霓さんが、Best Oral Presentation Awardを受賞しました。
第22回武田科学振興財団生命科学シンポジウムが開催されました。馬舒荷さん、錦織隆成さん、村上晃規さん、森田元さん、坂東鋭明さん、畑中彩李さん、Mouna Khanさん、増尾優輝さん、薛馨欣さん、陸東韻さん、松山定偉さんがポスター発表を行いました。畑中彩李さん、増尾優輝さん、薛馨欣さんが、Excellent Poster Awardを受賞しました。
ASHBi Retreat 2025が開催されました。村上晃規さん、増尾優輝さん、Mouna Khanさん、赤嶺綸子さんがポスター発表を行いました。増尾優輝さんが、Excellence in Research Awardを受賞しました。
第53回日本免疫学会学術集会が開催されました。村上晃規さん、増尾優輝さん、Mouna Khanさん、Lynn Zrekaさん、陸東韻さんが口頭発表を行いました。坂東鋭明さんがポスター発表を行いました。増尾優輝さん、陸東韻さんが、Best Presentation Awardを受賞しました。
ACR Convergence 2024(米国リウマチ学会)が開催されました。増尾優輝さんがポスター発表を行いました。
濱谷美緒さんが、中高生向けウェブサイトASHBi for studentの女性研究者特集に掲載されました。記事はこちら。
第73回日本アレルギー学会学術大会が開催されました。畑中彩李さんが口頭発表を行いました。
第4回京都大学研究交流サロンが開催されました。坂東鋭明さん、増尾優輝さんがポスター発表を行いました。
第45回ASHBi Colloquiumが開催されました。本田吉孝助教が口頭発表を行いました。
第3回AMED SCARDA「ワクチン開発のための世界トップレベル研究開発拠点の形成事業」サポート機関合同シンポジウムが開催されました。陸東韻さんが口頭発表を行い、Best Oral Presentation Award for Early Career Researcherを受賞しました。
濱谷美緒さんが、京都大学オープンキャンパス2024「ようこそ京大へ! 女性卒業生トークセッション&座談会」にパネリストとして登壇しました。
第31回肝細胞研究会が開催されました。松山定偉さんがポスター発表を行いました。
第40回日本小児臨床アレルギー学会学術大会が開催されました。上野英樹教授が教育講演を行いました。
第33回 Kyoto T cell Conferenceが開催されました。畑中彩李さん、増尾優輝さんが口頭発表を行いました。
第10回日本-韓国-台湾HBV研究シンポジウムが開催されました。松山定偉さんがポスター発表を行いました。
APSID-JSIAD 2024が開催されました。本田吉孝助教が口頭発表を行いました。
Lynn Zrekaが修士課程を卒業しました。引き続き、博士課程に進学します。
第1回AMED SCARDA「ワクチン開発のための世界トップレベル研究開発拠点の形成事業」合同シンポジウムが開催されました。増尾優輝さん、薛馨欣さん、蔡淳允さん、陸東韻さんがポスター発表を行いました。
ASHBi Retreat 2024が開催されました。藤岡秀成助教が口頭発表を行い、Best Presentation Awardを受賞しました。藤岡秀成助教、Naila Shinwariさん、増尾優輝さん、薛馨欣さんがポスター発表を行いました。
第52回日本免疫学会学術集会が開催されました。増尾優輝さんが口頭発表を行いました。村上晃規さんがポスター発表を行いました。
2023 FIMSA Advanced Training Course of Immunologyが開催されました。Mouna Khanさん、蔡淳允さんがポスター発表を行いました。
5th CSI/JSI/KAI Joint Symposium on Immunology “Frontier in Immunology Research in the Aftermath of the Pandemic”が開催されました。薛馨欣さんがポスター発表を行いました。
第11回定量生物学の会が開催されました。藤岡秀成助教がポスター発表を行いました。